このシーサー(石獅子)は字田頭に設置された2体のうちの一つで、集落の西端に位置し西の方からやってくるあらゆる災厄から集落を守るために置かれているのだという。
もう一体はここから北東向け200mほど離れた集落内の住宅脇に置かれシジ(霊力)高い場所だという字与根の数珠森(じゅずむい)に向けられている。
⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ それがこちらのシーサーです ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓
【雌】
2体とも頭部のみの簡素な造りのシーサーで、伝承によれば200年~300年前に造られたものと伝えられ古くから集落の護り神として大切にされてきました。
実際にこのシーサーには沖縄戦で戦車に危うく攻撃されそうになった状況から人々を救ったという逸話が残されているのです。
⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ それがこちらのシーサー ⇓ ⇓ ⇓ ⇓ ⇓
【雄】
その逸話は、1945年(昭和20年)6月中旬、瀬長島方面から米軍集落内へ侵攻してきた。
そのとき田頭の人々の多くがシーサー像の後方に連なる丘陵地の避難壕の中で息を潜め隠れていました。
そこへ一両の戦車が火炎放射器を噴射しながら向かってきました。
しかし戦車は途中にあったこのシーサー像に車体を乗り上げてしまい立ち往生し、前進できなくなったという。
やむなく戦車は向きを変え人々は難を逃れたという。
田頭のシーサーは地域で大切にされてきた民俗文化財として紹介されることはもちろん、進撃する戦車から人々を護った沖縄戦の生き証人として現在でも広く語り継がれています。

遊びにきねネ💛