旧大宜味村役場庁舎
本庁舎は、壊滅的な被害を受けた沖縄戦をくぐり抜け、戦前から残っている数少ない建物のひとつです。
大正期にメートル法を使用した設計は画期的でした。
沖縄の気候や風土、地元素材の活用も考慮した鉄筋コンクリート造、台風の風圧を軽減する為の八角平面状など、優れた特徴を持っています。
鉄筋コンクリート導入初期に造られた多くの建物がすでに取り壊せれ、記録も少ない中、構造、施工技術の歴史を知る上でも大変貴重なものとなっています。
機能的、且つモダンなデザインも注目に値し、床の目地、五角形の柱、壁、天井の細工など細部までこだわった設計はもちろん、機械のない時代にそれに対応すべく手作業で施工した大宜味大工の心意気と技術の高さが随所にうかがえます。
案内板より