越来グスクは、現在の越来保育園のある石灰岩丘陵上(標高80メートル前後)に立地していました。
古老によると、かつては現在より高い山だったといわれており、頂上からは東西の海が見えたといわれています。
地元ではギイクグシクと呼んでいます。
第一尚氏第六代目の王である尚泰久(しょうたいきゅう)や、第二尚氏第二代目の王、尚宣威(しょうせんい)が、それぞれ即位以前に居城していたことで知られています。
また、阿麻和利(あまわり)を討伐した鬼大城(うにうふぐすく)も、その功績により居城していたと伝えられています。
これまでの発掘調査により、14C~15C後半を中心とする多量の貿易陶磁器や刀の鍔、切羽、鉄釘などの金属製品などが出土しました。
また、掘立柱建物跡と考えられる柱の穴が発見されていますが、グスク全体を知る手がかりとなる外壁の石積みはまだ確認されていません。
案内板より