【説明】
ウッカガー(金武大川)は並里区の中央に位置し琉球石灰岩の多孔質を基盤とした地下水の湧き出た代表的な井泉で、県下に知られた井泉である。
『大正13年に衛生上の見地から金武並里両区で経費を負担し1月に竣工』コンクリートで用途別に区切り泉口の垠を飲料水、近くに男女別の水浴場を設け道路下方は洗濯場、芋洗場として構築された。
66年経過した井泉は水漏れなどにより平成2年3月改修され現在に至る。
水道が普及する以前は金武並里住民の飲料水であり元旦の若水を汲み、夏には水浴を楽しみ、また地域住民の出会いの場であった。
井泉はかんばつ時に渇水せずその豊富な湧水量は一日千トンを超え、余水は武田原に注ぎ稲、水芋の産地形成している。
生活様式や地域社会の変化にともない幾度か改修を重ねながら『長命の泉』を増長するように湧き出る清水の井泉は、先人より継承された文化財である。
【注意】井泉を汚さないで下さい。
金武町教育委員会より