沖縄の歌劇である組踊に『 久志の若按司 』という演目があります。
天願の按司は、謝名の大主にだまし討ちに合い殺される。
遺児となった天願の若按司と乙鶴も、逃げ延びる途中で謝名の臣下である富盛大主に捕らえられる。
それを知った天願の分家である久志の若按司は、他の臣下らと供に東恩納番所へと向かい2人の救出に成功する。
久志の若按司は、一計を案じ、捕らえた富盛の大主に、偽りの情報を流して逃がし敵方同士を仲違いさせることに成功し、ついには罠とも知らず久志の城に攻め入った謝名の大主らを捕らえ、首尾良く主君の仇討ちを果たす。