船越(富名腰)グスク(玉城村指定文化財・史跡)
船越グスクは標高約100mの巨大な石灰岩塊の上部に築城されている。
外壁は南側と一部西側に高さ約1.5m積まれ、その他の場所には見られず自然地形の崖面になっているが、内壁は南西部の一部を除いて、全体を囲むように野面積みで積まれている。
城内からは遺物は確認されていないが、入口付近から青磁やグスク系土器、褐釉陶器などが採集されている。
グスク入口付近
グスクの歴史については、14世紀中頃、玉城王の四男が富名腰按司としてグスクを築城したという説や糸数按司の長男が富名腰集落に移り住んだという伝承がある。
グスク付近に城下村としての富名腰集落があったが、後に南側平地に接した現在地(字船越)に移動したといわれる。
グスクの南側の崖下一帯に岩陰囲い込の石積み墓があり、さらに下方に山川之殿(やまがーぬとぅん)、クバウノ御嶽、富名腰ヌル火神など拝所が点在している。
ノロ墓
拝所
周辺の遺跡として、船越グスク南側の旧貯水タンク周辺に船越 A 遺跡、グスク西側一帯に旧集落跡である船越遺跡がある。
案内板より
ガマ(壕)
戦時中に利用されたのか!?除きたいが!除けない!ガマ(壕)がある!
船越グスクを見学する時は、一人では行かないようにしてください。
マナーを守って見学してください。