戦没者24万1593人の名前刻む
1995年6月、沖縄戦の激戦地だった糸満市摩文仁の平和祈念公園に、戦没者23万4183人(当時)の氏名を刻んだモニュメント『平和の礎』が完成してから、今年で25周年となり、沖縄戦終結50周年記念事業の一環で、恒久平和を求める『沖縄の心』を世界へ訴えるために建立されました。
軍人も民間人も、日本国内だけでなく米国、韓国、北朝鮮、台湾など外国人戦没者の名前も刻まれています。
礎の読み方は、建物などの基礎の『いしずえ』を沖縄の言葉で『いしじ』と発音することに由来します。
平和創造のいしずえになるころを期待して付けられました。
びょうぶのように並んだ刻銘碑は、世界に向けて平和の波が広がるように願いを込めてデザインされています。
毎年、6月23日の慰霊の日になると遺族やその子孫が平和の礎を訪れ、刻まれた名前を指でなぞったり、碑の前に花を手向けたりして、故人をしのんでいます。
完成後も毎年追加を含めて刻銘総数は24万1593人となっています。
沖縄タイムスより