うるま市指定文化財第15号『建造物』
ヤンガー
琉球石灰岩と第三紀層泥石灰(沖縄方言:クチャ)の地質で成り立つ宮城島は、雨水を保水する理想的な地形で多くの多くの湧水を持っています。
その中でも一番のようしゅつ量をもつ『 ヤンガー 』は、1849年に与那城間切(よなぐすくまぎり)の地頭代(ジトゥーデー)の名嘉村親雲上(ナカムラベーチン)と池味親雲上(イケミベーチン)が住民19人の協力を得て、石造の改修工事をしたことが琉球王府の歴史書『球陽』に記録されており、この石造が当時の建築技術の高さを今に伝えています。
また、かつての上原と宮城の両ムラに住む人々にとっては飲み水としてだけでなく、現在でも毎年正月の若水(ワカミジ) や、赤子が生まれた時の産水(ウブミズ)としても使用されており、日常生活にかかせない貴重かつ神聖な水源となっています。
案内板より