糸満市戦争遺構
『 潮平権現壕 』糸満市阿波根
潮平権現壕(しおひらごんげんごう)は、沖縄戦において、住民の命を救ったガマです。
潮平の住民が避難していたこのガマでも、一度は日本軍の追い出しに遭い、危うく多くの住民が犠牲になるところでした。
1945(昭和20)年6月14日(旧暦の5月5日)、「 デテコイ・デテコイ」との外からの米兵の呼びかけに、一人の区民の「住民は殺さないはずだ」との言葉で、住民はガマを出で行くことを決め、年長者を先頭に女性と子供たちが続き、大勢の住民が米軍に保護されました。
鳥居
戦後潮平住民は、このガマのお蔭で多くの命が救われたことに感謝し、ガマの入口に『 潮平権現之碑 』と『 鳥居 』を建立し、ガマを潮平権現壕と呼ぶようになりました。
潮平権現之碑
そして米軍に保護されたこの日を記念し、毎年旧暦の5月5日に字の年中行事として、人々がこの場所に集まり、ガマへの感謝と戦争犠牲者の追悼、世界平和の祈願を行い、この体験を語り継いでいます。
案内板より