『 新垣グスク 』中城村新垣
新垣グスクは、標高160~170メートルほどの石灰岩丘陵上に造られたグスクです。
誰によって築かれたかはわかっていません。
グスク内には『 新垣の嶽 』と『 ウチバラノ殿 』のう2つの拝所(ウガンジュ)があり、1713年に編纂された『 琉球国由来記 』にその名称が記されています。
現在でも新垣地区の神事だけでなく、各門中によっても拝まれています。
また、沖縄の古謡『 おもろさうし 』に、新垣グスクについて謡われているものが2首あり、1つはグスクと城主を讃えた謡で、もう1つは城主家の婚儀を祝して女神官から下された神託の謡です。
平成 16~17年度のグスク内の発掘調査によって、一の曲輪、二の曲輪が 14世紀、殿曲輪周辺が 15~16世紀頃使用されていたということがわかりました。
この調査により、青磁、白磁などの外国産陶磁器やグスク土器、金属製品などの遺物が確認されています。
前述のことから新垣グスクには、周辺地域を支配する有力な按司がおり、中城グスクの按司が中城地域一帯を支配するまでのあいだ栄えていたグスクと考えられます。
案内板より