『 食栄森御嶽(いいむいうたき) 』は、南風原農村公園の東側の岩山頂上部分に位置しています。
御嶽は、高さ約70センチメートル程の自然岩を利用した基壇上に建てられており、高さ約1.1メートル程で石灰岩を丸く筒状に積み上げ、その上にむくりのついた丸い屋根石が乗せられ、頂上部分に宝珠が置かれています。
この御嶽の形式は大里地区の特徴的なものです。
御嶽を中心として、南側に灯篭、北側に石碑が置かれています。
石碑には…
『 ここに骨あり世に遠くしてその人知らず
然れども崇めありて嘉慶二十年八月ここに葬る 』
…と記されています。

一説によれば、『 源為朝 』と『 大里按司の妹 』の間にできた『 舜天王の墓 』と言われています。
南風原農村公園一帯には、『 食栄森御嶽 』以外にも南風原区の多くの御嶽が所在しています。
案内板より
【 拝所 】太陽岩
【 拝所 】美人堂

女の子が生まれたら美人に育ちますようにと祈願したといわれる御嶽で、男子禁制だったという言い伝えもあります。
大里地区南風原集落最高の聖地です。