糸数城跡
この城跡は現在の糸数村落南側の断崖上に築かれた古城で築城年代は不明ですが、玉城按司が二男を大城按司に三男を糸数按司に任じたという伝説があり、おそらく『 三山分立時代 』の初期14世紀前半の築城であろうと思われます。
【 正 門 】
城壁は野面積みと切石積みと両方もちいられ、切石積の部分がもっとも高く約6メートルで、この上に立つと太平洋と東シナ海が眼下に望めます。
構造的には比較的単純な城で西側は断崖を利用し、東北東に城門を開いています。
城内の隋書には遺物包含層がみられ、そこからは土器に混ざって中国製品の陶磁器類が発見されます。
また、『 琉球国由来記 』にも記載された『 糸数城之殿 』も城内の一角にあります。
沖縄県教育委員会より